2024年9月26日(木)~29日(日)に幕張メッセにて、東京ゲームショウ2024 が開催されます。サン・フレアは産業技術翻訳(いわゆるビジネスで必要となる専門性の高い翻訳)の専門会社という印象を強く持たれていますが、実はまだスマホが現れる前のガラケー時代に、GREEやDeNAがプラットフォームの取り合いでソシャゲが流行っていた時代くらいからゲームローカライズに本格参入してサービスを提供しています。
サン・フレアのゲームローカライズサービスを立ち上げたのは、何を隠そうこの私Akky(@As_bokumarketer)でした。ゲームローカライズの翻訳技術は、今まで培った産業技術翻訳とは全く違い、ゲームの世界観を壊さないように、独特なアイテム名やエリアの名前、技・魔法そして、各キャラクターの個性を理解して翻訳するなど・・・ユーザーが違和感なくプレイできるような翻訳にしなくてはいけません。
ゲームローカライズサービス参入のきっかけ
もともとサン・フレアではフライトシミュレーターなどのローカライズを1990年代に経験していたそうです(私は入社前なので聞いた話ですw)が、それはストーリー性のないものなので、いわば専門用語を押さえて翻訳すれば問題なかったものだそうです。
2000年代になってからはネットワーク環境が進歩した関係もあり、オンラインゲームも徐々に人気が出始め、PCオンラインゲームの中でもMMORPGは中国や韓国のパブリッシャーやデベロッパーが日本市場へ参入してきたこともあり、簡体字や韓国語からの和訳に関する相談が増え始めました。
その後、先に書いたようにガラケーからスマホにデバイスが移行していく流れの中で、日本のゲームを海外市場へ投入する動きが加速され始めることを事前に予測して、産業技術翻訳専門の翻訳会社だったサン・フレアがゲームローカライズのサービス提供に向けて、本格的に動き始めました。
ファミリアライズ?カルチャライズ?
ローカライズサービスをゲーム業界に本格的に提供するにあたって、業界のたくさんの方とお話しする中で、聞きなれない言葉がたくさん出てきました。
その中でもファミリアライズ・カルチャライズという言葉です。ソフトウェアなどのビジネス系ローカライズでは聞かないものでした。
ファミリアライズとは:
ファミリアライズとかファミリアライゼーションと呼ばれていますが、英語ではFamiliarizeと書き、意味としては“慣れ親しませる、習熟させる”とかになります。
ゲームローカライズの世界では、ゲームのシステムや世界観を理解することになります。
カルチャライズとは:
カルチャライズは、販売および配信する対象国や地域などの文化・風習に合わせて、表現などを変更することです。
『ゲームのローカライズとは?その内容や押さえておくべきポイントを徹底解説! 』
ノウハウを蓄積し、いざゲームショウへ出展!
ゲーム業界がグローバル展開する中で、サン・フレアは何に貢献できるのか。たくさんの方からいただいた情報を基に整理しました。ゲームのグローバル展開に付随するサービスは、さまざま存在します。ゲームとはいえ、製品を販売するのと同じように、マーケティング・開発・販売・契約関連それぞれの部署がありますが、ゲームコンテンツのローカライズに絞って言うと、
・インゲームテキスト、UIのローカライズ
・LQA
・声優による音声吹き替え
・カルチャライズ
・各種テスティング(ユーザビリティテスト、フォーカステストなど)
・システムデバッグ
・レーティング取得代行
などなど・・・。細かく記載すればまだまだありますが、大まかにいうとこんなところかと思います。
ゲーム業界へローカライズサービスを提供している会社は、割と限定されていますが、サン・フレアはやはり言語に関するプロフェッショナル企業です。対応言語数のカバーやスピード、長年培った翻訳技術による、コストパフォーマンスと品質で貢献していくこととしました。また、常日頃から機密性の高いドキュメントを扱っているため、セキュリティ面も当社の強みでもあります。(ISO 27001取得済み)
そういったサービスの整理をおこない、ゲーム業界のグローバル展開に貢献すべく、2013年に東京ゲームショウへ初出展しました。
初出展時のエントランスとブース写真
ゲームショウとサン・フレア 12年連続出展へ
TGS2024で、サン・フレアとしては12年連続出展となります。この間、ゲーム業界の時代と変遷を目の当たりにしつつ、さまざまなパブリッシャー様やデベロッパー様とコミュニケーションを取らせていただきました。その中でいただいたご相談の数は数えきれないほどで、案件を通じてお客様に鍛えていただき、案件のたびにサービスのレベルアップができたことは、感謝するほかありません。
近年では、オリジナルコンテンツだけでなく、IPもののコンテンツローカライズもご依頼いただくことが増え、案件管理するPM(プロジェクトマネージャー)は、受注の前から、アニメや漫画を買い込んで、翻訳者に適切な指示を出すべく、ストーリーやキャラクターの関係性・個性に関する勉強をしています。(趣味の延長で楽しんでやっている人もいますけどねw)
またGPUをはじめとする、さまざまなハードウェアが進化し、普及してきたため、一般のユーザーにもゲーミングPCを身近に購入できるようになりました。そのため、コンソールやスマホだけでなく、STEAMでプレイするケースが多くなったため、STEAM配信用のローカライズ案件が非常に増えています。
ゲーム会社の方々に話を聞くと、STEAM対応のコンテンツはどんどん拡充されていくようです。なんといっても、在庫を抱える必要もなく、開発の負担もそれほど無いため、メリットが多いとのことです。
今回のTGS2024は私だけでなく、そういったPMも展示ブースに立ちますので、ぜひ当社ブースに来ていただけることをお待ちしています。
こちらもご覧ください♪
ゲームローカライズサービスサイト ▶https://localization.sunflare.com/games/
ゲームコンテンツをグローバルへ
サン・フレアのゲームローカライズサービスは、ECCJK(英訳・簡体字訳・繁体字訳・和訳・韓国語訳)だけでなく、FIGS(フランス語訳・イタリア語訳・ドイツ語訳・欧州スペイン語訳)や、南米スペイン語訳・南米ポルトガル語訳など、グローバル展開の対象国として必要な言語対応はほぼ網羅されています。
また、音声収録も対応可能です。海外での収録はパートナーと共同で対応可能です。また国内収録についても音響監督を中心に、各プロダクションの声優をアサインして収録させていただきます。
『ゲームタイトルヒットのカギを握る「ゲームの音声収録」とは 』
■インタビュー付きの事例紹介はこちらからダウンロードしてください。
概要 ゲーム業界向けに提供したソリューションを、ご利用いただいたお客様のインタビュー付き事例として複数社ご紹介いたします。 目次 1.戦国時代を舞台としたゲームをローカライズ 2.謎解き絵本アプリを3言語にローカライズ 3.ゲームプログラミングのソフトをローカライズ |
ゲームローカライズサービス専門企業との違い
サン・フレアはもともと産業技術翻訳が得意な会社です。ゲームローカライズのみならず、利用規約やユーザーライセンスなどの法的な文章翻訳や、プロモーションなどのマーケティング向けの翻訳、そして開発仕様書などSDKの翻訳など、ゲーム以外に発生するビジネス翻訳は、ゲームローカライズを専門としている企業には翻訳できない部分です。そういった部分も一括してご依頼いただけるところがサン・フレアの強みです。
過去にゲーム企業から、ある特定技術の特許を海外出願するために特許明細書の翻訳をするお仕事もお請けしました。因みにサン・フレアは特許明細書の翻訳実績件数は国内No.1となっています。
また、社内には翻訳のクオリティ向上や効率化のための専門エンジニアも在籍していますので、言語のプロフェッショナル企業として、言語に関することは、すべて対応可能ですので安心してご相談ください。
ビジネスデイの参加はチケット入手と事前登録が必要
有料の事前登録は9月17日(火)23:59まで。
「ビジネスデイ事前登録申込コード」による事前登録(無料)は9月25日(水)23:59までです。
【本イベントは終了しました】https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2024/jp/ticket/businessday/