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出張レポート 半導体営業担当がTSMCフィーバーに沸く熊本県に行ってみた

目次

  1. 熊本空港に到着!
  2. そもそもなぜ今熊本が注目されているのか? TSMCフィーバーとは?
  3. 熊本市内でTSMC効果の影響を調査!
  4. JASMやその周辺を歩いて町の雰囲気を体験!
  5. 番外編!出張の合間で訪れた場所やグルメを紹介
  6. まとめ

昨年12月に開催された「SEMICON JAPAN 2024」には、過去最多となる延べ10万人以上の方が来場され、当社ブースにも多くの方がお立ち寄りくださいました。

その中で耳にする機会が多かったトピックの一つとして、「熊本県における半導体分野の盛り上がり」が挙げられます。このブログを読んでくださっているみなさまの中でも、熊本県の半導体に関するニュースを見聞きしたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

というわけで、普段から半導体分野のお客様に注力している私ですが、今回は熊本の翻訳ニーズや現地の動向をリサーチするために出張へ!その体験レポートをお届けします。

「そもそもどうして今熊本県が注目されているの?」
「現地の雰囲気はどんな感じ?」
「熊本県のおすすめグルメや観光地が知りたい!」

そんなみなさまのご要望に応える記事になっておりますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

ちなみに、サン・フレアはSEMI(国際半導体製造装置材料協会)に所属している唯一の翻訳会社(※)として、半導体分野のお客様から数多くのご依頼を頂いております。お見積もりや納品物サンプルのご案内もいつでも承っておりますので、ご要望やご不明点がございましたらこちらよりお問い合わせください。
※2025年2月現在

熊本空港に到着!

羽田空港から飛行機で約2時間のフライトを経て、阿蘇くまもと空港に到着しました!
早速くまモンがお出迎えしてくれています。

熊本空港の写真
熊本空港のモニュメント

実は私、今回が生まれて初めての熊本訪問となったのですが…

寒い!!!

熊本って暖かい地域だと思っていたのに…
空港に到着した時(正午)の気温はなんと4℃。
ちょうどその当時は熊本県を含む西日本全域で、数年に一度レベルの寒波が襲来し、記録的な低温となっていたのです。調べたところ熊本県の2月の平均最高気温は12.4℃とのことなので、この日の寒さがうかがいしれます。

寒さが苦手な私は、熊本到着と同時に絶望感を味わうこととなりましたが、気を取り直してリサーチしていきます。

そもそもなぜ今熊本が注目されているのか? TSMCフィーバーとは?

ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、熊本県が現在注目を浴びている背景についておさらいします。
熊本県が注目を集めるようになったのは、台湾の半導体ファウンドリ(半導体の受託製造を専門とする企業)TSMCが菊陽町に子会社を設立すると決定したことが大きな要因です。元々菊陽町にはセミコンテクノパークと呼ばれる工業団地があり、東京エレクトロン九州やソニーセミコンダクタマニュファクチャリングなど、国内半導体分野の大手企業が進出していました。
そんな“半導体の町”熊本に、世界最大のファウンドリTSMCが日本の生産拠点として子会社『JASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)』を設立。その影響で、半導体製造装置や部品メーカーはもちろん、様々な産業の活性化が期待され、今や最も注目される地域の一つとなりました。すでに第一工場の建設は完了しており、2024年12月から半導体の量産が始まっています。
第二工場の建設も2025年中に開始すると言われており、こちらは2027年末までの稼働が予定されています。

一つの会社が日本に拠点を建てるだけで、ここまで大きな注目を浴びるなんて、すごいですよね!
ちなみに当社は東京本社以外に青森、大阪、福岡に支店や営業所がありますが、いずれも進出時の経済効果は確認できていません。いつかどこかに拠点を新設し、周辺地域から「サン・フレアフィーバー」と呼ばれてみたいものです。

熊本市内でTSMC効果の影響を調査!

ここからは実際に現地やその周辺の企業で働く方々にお話を伺います。
まず訪れたのは県庁所在地である熊本市です。
市街中心地から見える位置に熊本城が鎮座し、その近くを路面電車が走っています。

熊本市街の写真
路面電車が走る熊本市街の様子
実はこの中にくまモンが隠れていますので探してみてください...

行政や銀行、大手企業が並ぶこの街で、JASM設立による熊本県の状況とこれからの展望を調査しました。
守秘義務の関係上詳細は控えますが、半導体分野のみならず様々な分野の方からJASM設立の影響についてお話を聞くことができました。中にはポジティブな意見のみならず懸念点や問題点などもあることが分かり、とても勉強になりました!

JASMやその周辺を歩いて町の雰囲気を体験!

いよいよ、TSMCフィーバーの中心地、菊陽町に向かってみます。
最寄駅である肥後大津駅(熊本県大津町)周辺はこんな感じ。

熊本市街の写真
肥後大津駅周辺の様子

ショッピングモールやコンビニ、飲食チェーン店などが並んでおり、ザ・郊外の国道という印象です。
道路は広範囲にわたって工事中で、近くの方に伺った話によるとJASM完成後、周辺地域や熊本市を結ぶ道路の渋滞がひどくなっているとのことで、それを解消すべく各地で道路工事がおこなわれているようでした。

このままどんどん進んでいき、しばらくは同じような街並みが続くのですが、大津町から菊陽町に入ったところで景色はガラッと変わります。

菊陽町の風景写真
大津町側から見た菊陽町との町境

周辺の建物は一気になくなって見通しが良くなり、左手には広大な農地、右手奥には何やら巨大な建物が見えました。
私以外にこの周辺を徒歩で移動している人はおらず、たまに荷物を積んだ大きなトラックが横を通っていきます。
そこから孤独と寒さに耐えながらしばらく歩くと、先ほど見えていた巨大な建物の正体、JASMのオフィス棟に到着です。

JASM社屋の写真
JASMオフィス棟

写真だとすぐそこに見えますが、大きすぎて近くに見えただけで、ここまで歩いて10分弱かかりました。
さらにここから奥に工場と思われる建物が続いています。

JASM社屋の写真
工場と思われる建物

奥まで歩くと帰ってこられない程時間がかかるので、ぐるっと回るのは諦めます。
あまりのスケールの大きさにあっけにとられていましたが、すぐ後ろを振り返ると...

菊陽町の風景写真
JASMオフィス棟の反対側の景色

世界最大級の企業のオフィスと、キャベツ畑、奇跡のコラボレーションです。
こちらはこちらでスケールが大きくてすごいです。

JASMと畑を交互に見ていると、畑で収穫を待つ小さなキャベツ達が、ウエハー上でダイシングを待つ集積回路のように見えてきた気がします。(冗談です)

異様な光景にも思えますが、前述の通り菊陽町は昔から「セミコンテクノパーク」という工業団地を構えており、TSMCが来る前から農地と工業団地は隣接していたようなので、景色という観点では最近になって劇的に変わったというわけでもないんですね。

町役場の方を皮切りに周辺でのヒアリング活動をおこない、菊陽町のリサーチも完了です!
実際にJASMが稼働し始めて、じかに影響を受けている方々からいろいろなお話を伺うことができ、大変貴重な機会となりました。

番外編!出張の合間で訪れた場所やグルメを紹介

半導体分野のトレンドにもなっているこの地域で様々なお話を伺うことができ、大変実りある出張になった今回ですが、熊本県は半導体以外でも魅力がいっぱいです。

初訪問ながら熊本県の魅力に思わず恋した私から、特に印象に残ったグルメや場所をご紹介します。

まず、熊本県と聞いて私が最初に思いつくのは馬刺し!
早速いろいろとお店を探したのですが、やはりいいお店の馬刺しは高級で、新卒2年目の私にとっては少々ハードルが高い...

という訳で、熊本市内のスーパーで半額になっている霜降り馬刺しを買ってきてホテルで食べることにしました。

馬刺しの写真
半額の霜降り馬刺し 税込857円

しっかりした赤身に適度なサシが入っていてとてもきれいです。
付属の馬刺し専用たれにつけて食べてみると、口の中で九州の甘い醤油ベースのたれととろける脂身のうまみがマッチしていて絶品です!赤身は想像よりも筋肉質な感じで、噛めば噛むほどうまみが倍増します。
今回は霜降り馬刺しをいただきましたが、レバ刺しや赤身刺しなど部位によっても味は様々なようなので、次回はいろいろチャレンジしたいです。

続いては熊本ラーメン。
私はあまり聞いたことがなかったのですが、博多ラーメンに似たとんこつベース(店によっては鶏ガラ)のスープに黒マー油や揚げニンニクを加えるという、かなりヘビーな特徴があります。
今回いただいたのは、熊本県では有名な黒亭というお店の『玉子入りラーメン』です。

熊本ラーメンの写真
玉子入りラーメン 税込1,100円

れんげの中で玉子を割り、少しずつスープに溶かして麺に絡めていただきます。
揚げニンニクのパンチがガツンと来ますが、まろやかな玉子のおかげもあり意外とするする食べ進められます。
麺もトッピングも全部おいしくて、本格的なお店でしか食べられない独特な香りとクセが病みつきになります。

続いて、印象に残ったおすすめの場所について。
当日菊陽町でのヒアリング活動を終え帰路に就いたところ…
なんと、当社と同じ名前の看板を掲げる施設が!!!

菊陽町 交流施設の外観写真
さんふれあ外観

施設としては「菊陽町総合交流ターミナル」ということで、温泉や食事処、ジムまで付いているみたいです。

こちらはひらがなの「さんふれあ」さんですが、カタカナの「サン・フレア」社員としてここを訪ねないわけにはいかない!ということで温泉施設にお邪魔しました。

菊陽町 交流施設の内観写真
さんふれあ施設案内

それぞれの施設に名前が付いていて、温泉施設は「さんさんの湯」です。
露天風呂やサウナも付いていながら入泉料は大人一人たったの450円。
安すぎる金額に少々不安を覚えましたが、入ってみると設備はとても広くて清潔で、大寒波で冷え切った体はすっかりぽかぽかです。時間を忘れて長居してしまいました。

利用後に施設の方にお声がけしたところ、写真の撮影やブログの掲載にも快くOKしていただきました。「サン・フレアさん、インターネットで自分たちの施設を検索した時に上の方に出てくるから見てましたよー」と言っていただき、唯一無二のさんふれあ談議で盛り上がりました。

そんな身も心も温まる「菊陽町総合交流ターミナル さんふれあ」、前述の通り温泉以外にも農産物直売所や食事処、ジムも付いていますので、菊陽町に来た際にはぜひ行ってみてください!

まとめ

今回の出張レポートはいかがでしたか?
TSMCフィーバーに沸く熊本県の様子が少しでも伝わっておりましたら幸いです。

熊本空港の写真

株式会社サン・フレアは、SEMI(国際半導体製造装置材料協会)に加盟している翻訳会社(※)として、技術文書やマーケティング文書など数多くの実績がございます。

お見積りやお打ち合わせのご要望もいつでも承っておりますので、ご入用の際にはお気軽にお問い合わせください。

※2025年2月時点

この記事を書いた人

プロフィール画像

よしこう

主に既存顧客の営業を担当しており、半導体分野の注力営業チームにも所属しています。
猫の日(2月22日)生まれですが猫アレルギーです。

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