BLOGブログ

洋上風力発電の国際イベント「GOWS」@札幌に参加!北の海に広がる風車も視察

2024年9月3~4日の2日間、日本を代表する洋上風力発電イベント「Global Offshore Wind Summit-Japan」(GOWS-J)が北海道札幌市で開催されました。サン・フレアの洋上風力プロジェクトチームからは、営業メンバー3人が実際に現地に出向き、イベントに参加してきました。

台風10号の影響で、会期直前まで新千歳空港行きの飛行機が飛ぶかが分からず不安でしたが、会期中はよく晴れ、気温的にも涼しくとても快適でした。イベント前日の9月2日に現地入りし、2泊3日の出張となった今回のイベント参加の中身を、レポート形式で紹介させていただきます。

GOWSは洋上風力発電の一大イベント

GOWS(ゴーズ)は、2021年から毎年開催されており、洋上風力発電の代表的なイベントの一つです。毎年開催地が変わり、今年は札幌コンベンションセンターを舞台に開催されました。

・イベント名:GLOBAL OFFSHORE WIND SUMMIT JAPAN 2024(略称:GOWS-J)
・開催日:2024年9月3日(火)・4日(水)
・開催地:北海道札幌市 札幌コンベンションセンター
・主催:一般社団法人 日本風力発電協会Global Wind Energy Council

GOWSには毎年、国内外の洋上風力発電関連会社から多くの参加者が集まり、会場では専門家による講演やパネルディスカッション、企業のブース展示などがおこなわれます。今年も会場にはこの分野の有識者や専門家などが700人以上詰めかけ、大盛況でした。

サン・フレアからは専門チームの3人が参加

サン・フレアからは、洋上風力プロジェクトチームから3人が参加しました。北九州市で開催された昨年のGOWSにも2人が参加しています。当社は現在、専門チームを設けて洋上風力の業界に注力しています。この分野に対する知見を深め、業界の最新動向や翻訳ニーズなどを探るべく、今年もイベントに参加しました。

Global Offshore Wind Summit - Japan 2024|洋上風力発電総合イベント

参加前に石狩湾で「洋上風車」を視察

9月3日の午前中は、せっかく北海道に来たということで、日本海に面する石狩湾に設置された風車を見学に行きました。ここでは、今年11日に「石狩湾新港洋上風力発電所」が商業運転を開始しています。日本初の8,000kW大型風車を採用した国内最大規模の商用洋上風力発電所として知られています。

レンタカーを借りて海沿いの道路に向かい、全部で14基の洋上風車を見学しました。総出力は112,000kWにも及び、発電規模は一般家庭約83,000世帯分の年間消費量に相当ます。

「石狩湾新港洋上風力発電所」の商業運転開始について - JERA

石狩湾に設置された洋上風車を撮影する当社メンバー
石狩湾に設置された洋上風車を撮影する当社メンバー

普段は翻訳会社として洋上風力の関連企業様の翻訳業務をサポートしていますが、実物や現場を見る機会はなく、非常にいい経験になりました。ちなみに札幌市内に戻る途中、北海道の水産加工品店として有名な「佐藤水産」のレストランで昼食を取りました。

佐藤水産サーモンファクトリー店
佐藤水産サーモンファクトリー店にてランチ

GOWS 1日目:経産省やエネルギー関連企業の方の特別講演を聴講

午後からは札幌市内にある札幌コンベンションセンターでのGOWSに参加。初日は主に、経済産業省やエネルギー関連企業の方による特別講演を聴講しました。この日は、地産地消型エネルギーや水素・蓄電池をテーマにした講演も行われました。

会場は落ち着いた雰囲気で、多くの聴講者が真剣に講演内容に耳を傾けていました。

札幌コンベンションセンター
札幌コンベンションセンター
会場内に設置されたGOWSの看板
会場内に設置されたGOWSの看板

イベント初日は夕方に終わり、夜はちょっとした観光として札幌時計台に行き、札幌の雰囲気を満喫し、イベント1日目を終えました。夜の札幌中心部は外国人観光客が多く歩いており、ススキノ交差点のNIKKAの巨大看板も見てきました!

札幌時計台前にて当社メンバー
札幌時計台前にて当社メンバー

GOWS 2日目:パネルディスカッションで様々な課題に関する知見を深める

イベント2日目となる9月4日は午前中からGOWSに参加し、特別講演とパネルディスカッションを聴講しました。

この日のパネルディスカッションでは、洋上風力発電の国際的な取組みと展望、東アジアにおける洋上風力発電の産業連携、洋上風力拡大に付随する産業課題などがテーマとなっており、様々な課題に関する知見も深まりつつ、業界の前向きな取組みを知ることができました。

会場内

夕方、無事にGOWSが終了し、帰路につきました。帰りは遅い時間になりましたが、充実した札幌出張となりました。

洋上風力の重要な役割と可能性を再認識

洋上風力事業は確実に進んでいる一方、まだまだ法制度や技術面での課題も多い状況です。以前参加したセミナーなどでも、それらの課題について取り上げられており、短期的に解決するのが難しいものも少なくないのが現状です。

しかし、そんな中で参加した今年のGOWSは、脱炭素化における洋上風力の重要な役割とその可能性を再認識するイベントでした。日本を含むAPAC(アジア太平洋)は洋上風力で世界から注目されている地域です。GOWSの会場では海外からのスポンサーや講演者が見られ、海外とのつながりも実感しました。

「言語の壁に翻訳で貢献を」と、思いを新たに

業界の発展のため、現状はグローバルサプライチェーンとの連携が不可欠と思われます。法制度など他国に見習う点は多いですが、一方で日本の優れた技術を発信することも重要です。海外との情報交換や技術連携には、常に「言語の壁」があります。当社も業界の成長期に翻訳で貢献すべく、サービスを強化していこうと改めて思いを強くしました。

サン・フレアの洋上風力特設サイトをぜひご参照を

サン・フレアは2022年に洋上風力プロジェクトチームを設立し、各種イベントや展示会に参加しており、言語面の課題とニーズの把握に努めています。2025年2月28日~3月1日にかけて東京ビッグサイトで開催される第15回国際風力発電展「WIND EXPO(春)」にも出展を決めています。

また、直近では、インフラ分野の翻訳案件は年間2,000件以上、洋上風力発電の分野だけでも年間70件以上の翻訳実績がございます。
洋上風力事業では、様々な段階で異なる専門性のドキュメントが発生しますが、入札資料から法規制調査、施工計画書から運転マニュアルまで、各資料に対応できる翻訳サービスを提供しておりますので、ぜひ以下のリンクから特設サイトもご参照ください。

エネルギー(洋上風力発電)分野特設サイト

詳細は特設サイトをご覧ください。

エネルギー分野特設サイト
一覧に戻る
DOWNLOAD FAQ