世界中のゲームファンが集結するゲームの祭典、東京ゲームショウ2024(以下TGS2024)の開催が迫っています。本年も幕張メッセでのリアル開催と、公式番組を始めとするオンライン展示のハイブリッド開催を予定。リアル開催のスケジュールは、ビジネスデイが2024年9月26日(木)・27日(金)、一般公開日が2024年9月28日(土)・29日(日)の合計4日間です。TGSはゲームファンにとって一大イベントであることはもちろん、ゲームに携わる企業にとっても大きなビジネスチャンス。サン・フレアは本年、12回目の出展を行います。そこで昨年に引き続き、ゲーム分野のPM(プロジェクトマネージャー)である私が、自らのゲーム愛やゲームローカライズへの想いを込めて、TGS2024の見どころを語ります。
例年以上に国内外から注目を集めるTGS2024
2023年末、20年以上に渡って開催されていた世界最大級のゲームのイベントであるElectronic Entertainment Expo(E3)が、その歴史に幕を閉じると発表されました。毎年アメリカ・ロサンゼルスで開催されていた同イベントの終了は、各国のゲームファンに大きな衝撃を与えました。こうした経緯もあり、同じく世界最大級のゲームイベントとして知られるTGS2024は、例年よりも国内外から多くの注目を集めています。年に一度の祭典ということで、私自身も当日が待ち遠しくてたまりません。ここで、いくつかTGS2024の注目ポイントをご紹介したいと思います。
eスポーツ・AR/VRからAIまで!TGS2024で見る、ゲーム技術の最先端
毎年進化を遂げるTGSですが、本年もまた、昨年からさらなる発展を遂げています。まず、話題のAR/VR関連のタイトル・ハードウェアなどを特集した「AR/VRコーナー」や、白熱の盛り上がりを見せるeスポーツに特化した「eスポーツコーナー」などがあり、最新作はもちろん、話題の技術から最先端のデバイスまで、ゲーム好きにとっては興奮が止まらないような内容になっています。またTGS2024の初のコーナーとして、「AIテクノロジーパビリオン」が新設されています。目にも止まらぬ速さで進化を遂げるAIの技術が、同じく凄まじいスピードで進化していくゲームとどう混ざり合っていくのか、ぜひこの目で確認してみたいと思います。
進化が止まらない中国・韓国のスマートフォンゲームにも注目
そして私が特に注目しているのが、ここ数年でプレイヤー層をぐんぐんと拡大している中国・韓国のスマートフォンゲームが多数集結する「スマートフォンゲームコーナー」です。日本で制作・リリースされるゲームタイトルの多くは、日本の強みであるアニメ・漫画の世界観を生かした内容が多いのに対し、中国や韓国のゲームタイトルは、3D調で制作されたグラフィックの美しさが特徴といえます。同一のタイトルを様々なプラットフォームでプレイできる作品もありますが、スマートフォンゲームのタイトルも、コンシューマー機のタイトルで表現されるグラフィックに引けを取らないレベルです。さらに、近年中国・韓国発のゲーム自体のクオリティが目に見えて向上していることも、日本における人気に拍車をかけていると言えるでしょう。実際に、中国・韓国のゲーム会社様から、サン・フレアへローカライズのお問い合わせをいただく件数も急増しています。
各国のタイトルを和訳する「ゲーム和訳」に関する情報はこちらに記載しておりますので、併せてぜひご確認ください。
ゲーム愛を込めて語る「ゲームローカライズ」エピソード
本年も様々なコンテンツが目白押しのTGS2024ですが、その舞台裏的なエピソードを知ることで、よりイベントを楽しめるのではないでしょうか。ここからは、いちゲームファンである私のゲーム愛を込めて、「ゲームローカライズ」という仕事の視点から、感銘を受けたタイトルやこの仕事の魅力などについて語ってみたいと思います。
私が心を惹かれるタイトルの共通項は…
振り返れば、1983年に家庭用ゲーム機の「ファミリーコンピュータ」が発売されてから、早40年以上の月日が経ちました。私も20年来、様々なジャンルのゲームをプレイしてきましたが、その中で、生涯の友と呼べるようなタイトルにも出会いました。こうしたタイトルに共通するのは、『作り手側の「想い」やこだわりを強く感じさせる』ものであるという点です。各メーカー様も、数多くの制約の中で様々な工夫をして、自分たちの「想い」を、どのようにプレイヤーに届けるのか、という点に心を尽くしているのです。
ゲームローカライズのPMとして心がけていること
私はプレイヤーとしても、『作り手の「想い」』を、きちんと感じられる姿勢であり続けたいと常に考えています。そしてゲームローカライズのPMとしても、作り手、すなわち当社のお客様の「想い」をいかに汲み取り、プレイヤーのみなさまにお伝えするか、という点を強く意識しています。
具体的には、ファミリアライズ等による世界観の徹底理解はもちろん、必ず事前にお客様とお話しして、お客様の「想い」を直接お伺いする、という工程を取り入れています。また、プロジェクト進行中も、翻訳チームのメンバー全員がその「想い」を共有できるように徹底しています。
「ゲームローカライズ」という仕事の魅力
とはいえ、お客様の「想い」を常にチームと共有しながら進めていくことは、決して簡単なことではありません。難しい業務ではありますが、作り手側の意向を保ちながら作品に向き合っていけることは、ゲームローカライズの大きな魅力だと感じています。
また、もう一つの大きな魅力として、「お客様と一緒に開発をしている」という責任感や、開発の臨場感を味わえる点も挙げられます。ゲーム開発の現場は、「良いものを作りたい」という熱意で溢れています。翻訳のプロジェクトを通じて、お客様と一緒に同じゴールに向かって共に汗を流していくという充実感は、深く心に刻まれます。課題が目の前に立ちはだかることもありますが、こうした大きなやりがいを感じられる瞬間が多いので、日々モチベーションは高まるばかりです。
「作り手側の想い」も想像しながら、TGS2024をエンジョイしよう!
TGS2023の来場者は24万人を超えましたが、TGS2024の来場者数は昨年をさらに上回ると予想されています。上記のように海外のゲーム会社が制作するタイトルも増え、会場では国内外の数多くの作品が展示されます。最新作の試遊やイベント、各社のブース出展など見どころ満載のTGSですが、その作品に込められた「作り手側の想い」を想像しながら巡ってみると、また一味違った楽しみ方ができるかもしれません。サン・フレアはビジネスソリューションコーナーに出展しておりますので、会場にお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください!TGSのマッチングシステムからも、当社担当宛にお問い合わせいただけます。
こちらもチェック!
ブログを音声合成でお届けするコンテンツ“ボイログ”。TGS2024の出展に関する動画となっています。
ビジネスデイの参加はチケット入手と事前登録が必要
有料の事前登録は9月17日(火)23:59まで。
「ビジネスデイ事前登録申込コード」による事前登録(無料)は9月25日(水)23:59までです。
【本イベントは終了しました】https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2024/jp/ticket/businessday/
この記事を書いた人
YUMU
ゲーム翻訳のPMとして、数多くのタイトルのローカライズに関わる。
プライベートではプレイ動画を配信する程のゲーム好き。
PMとしてのモットーは「ユーザー様視点を忘れない」。
お客様とユーザー様の笑顔のために日々奮闘中。