こんにちは。SunFlare Style運営メンバーのisaoです。
文章を書くのは不得手かつネタ降臨までに異常に時間がかかり牛歩なみのペースですが、ここに2本目の記事を書くことができました。
今回は「文字校正っぽいこと」について書いています。
ちなみに最初の記事はこちら
新宿区の事業者様必見!<経営力強化支援事業補助金>活用のススメ
いま見ていただいてるWebサイトとは別にコーポレートサイトもありまして、その管理運営をしています。コンテンツが増えてくるにつれて頭を悩ませるのがライティング過程での文字校正です。
誤字脱字を直すのは当たり前ですが、文章の前半と後半で(もっと言うと他のページと突き合わせても)綴りが違う表記ゆれ、日本語として明らかにおかしい部分など、考えながら調べながら修正していく作業に難しいながらも面白みを感じているので、そのあたりのことを書いてみます。
それでははじめましょう。
校正とは?
Wikipediaによるとこう定義されてますね。
校正(こうせい、英語: proofreading)は、印刷物などの字句や内容、体裁、色彩の誤りや不具合を、あらかじめ修正すること。校合(きょうごう)ともいう。
文章の校正もあれば、印刷物の発色を確認する色校正もあります。
色校といえば、個人的にフライヤーをデザインして印刷会社に発注するすることがたまにあるんですが、データ作成に慣れていない頃はずいぶん苦労したのを思い出しました。(デザイナーあるあるネタだそうですが、K100%のスミベタとリッチブラックのやつですね)
ものにもよりますが色校はできればやっておいた方が安心ですよね。
で、翻訳会社である当社サン・フレアでの校正者の仕事としては、新卒・中途採用サイトではこのように紹介しています。
校正とは、翻訳・チェック・DTP作業の後、お客様に納品する前にミスがないか等を確認する最終工程です。訳文の中に誤字脱字、スペルミス、数字や記号などのケアレスミスが残っていないか、レイアウトの不具合がないかの確認、お客様への申し送り事項の作成など、多岐に渡ります。
サン・フレアの校正者さんは日々、和文・英文・多言語の校正をしています。納品物であるドキュメントの品質を担保する大切なポジションですね。
このWebサイトの校正はどうしてるか?
僕がやっているのは主に誤字脱字・表記ゆれの修正ぐらいで、文法・表現の誤りまでは見ることができません。明らかに変じゃね?ぐらいの修正はしますが。なのでこの記事は校正“っぽい”というタイトルにしてます。
記事の公開前のチェック工程では、社内の校正者さんに作っていただいたスタイルガイドを元に、できるだけ違和感のない文章になるように調整しています。とはいえプロの校正者さんの足元にも及ばないので見よう見まねですけどね。
スタイルガイドでは全ての言葉を網羅できないので、ガイドに記載されていない文言も出てきます。そういう時は非常に悩みますね。
よく出てくる表記ゆれを2つピックアップしてみます。
言う/いう
Webコンテンツとして公開されるものではないメールやチャットのやり取りなどは、それほど意識して使い分けをしてきませんでしたが、Webコンテンツではそうもいきません。
これは、とある校正にまつわるWebサイトでなるほどと思う記述がありましたのでそれを参考にしました。
その文脈が口に出して「言う」意味合いであれば漢字、そうでなければひがらな
なるほどシンプルでわかりやすいですね。
例えば
・Aさんは「そろそろ腹が減ってきたな」と言った
・それはそういうものとしてとりあえず進めましょうよ
・そういう野暮なことは言いっこなしでしょ
といった具合ですね。
そしてこの、「行動かそれ以外か」の考え方は他の言葉にも応用できるなと思いましたね。
「いく/行く」とか。
1つ/一つ/ひとつ
これは常に迷っていて、自分の中でも「これだ」というのがありません。
何が正解で何が不正解なのかはわかりませんが、なんとなく字面の綺麗さでできるだけ「ひとつ」を使おうかなと考えてます。
箇条書きの意味合いで出てくる場合には「1つ、2つ・・・」を使ってます。
漢字の「一つ」はあまり使いませんね。
例えば
・これは大きなメリットのひとつです
・左から1つ目がみかん、2つ目がいよかん、3つ目はポンカンのようですが凸があるのでデコポンですね
といった具合です。
ここに挙げた以外でも「こと/事」「とき/時」「よい(いい)/良い」「など/等」など、、、キリがないんですが、せっかくコンテンツにアクセスしてきてくれた人に、できるだけ読みやすい文章になるよう、こんな感じでチマチマ修正してます。
テレビ番組で見たプロ校正者
以前、テレビで校正者 大西寿男さんの密着ドキュメンタリーを放送していました。
大西さんは出版の世界で数十年にわたって、直木賞・芥川賞・文藝賞などの受賞作家をはじめ名だたる作家の著書や専門書・雑誌まで幅広い校正を手掛けているレジェンドの方だそうです。
不勉強でお名前は存じ上げなかったんですが、たまたま回したチャンネルで1時間弱の放送の中で、信念を持った仕事の流儀に引き込まれて観てしまいました。
小さな部屋で人知れず1文字の価値を守り続けてきた半生
なんというロマンあふれるキャッチコピーでしょう。
原稿が何十万字あろうとも、どこに不備があるかどうかを事前に知る術はないので、原稿と対峙して最初の1文字から最後の1文字まで集中力を維持しないとならないんだそうです。
このWebサイトは全体で恐らく十数万字程度です。それでヒィヒィ言ってるもやしですいません。。
このサイトのコンテンツを拡充しながら自分の知識の引き出しも増やしていこうと思いましたね。
英日、日英のビジネス校正者を募集しています
ところでサン・フレアでは英→日、日→英のフリーランス校正者を随時募集しています。
翻訳者・その他募集ページにアクセスしていただき、職種:校正者で検索してみてください。専門分野別に募集内容が随時アップデートされています。
おわりに
色々と書きましたが、結局君は何が言いたいんだ、というと、
当社に限らず翻訳会社に翻訳の依頼を検討している方は、品質管理体制まで整っているかどうかをまずその会社のWebサイトでしっかりチェックした方がいいですよ。
ということです。
ちなみにサン・フレアの翻訳・品質管理フローはこんな感じにまとまっていますのでご覧ください。
コーポレートサイト > お客様のご要望に合わせた翻訳作業プロセス
品質マネジメントシステムISO 9001も取得しているので、翻訳だけに品質を委ねず、提供サービスの各プロセスにおいて品質の安定性を常に向上していくことで、お客様の高度なニーズにお応えすることができます。
わからないことはわかる人に聞くのが手っ取り早いので、翻訳について頭を抱えている企業戦士の皆さん、ぜひお問い合わせください。逆に私達もお客様のことや業界についてわからないことはどんどん聞きますので教えてください。
この記事を書いた人
isao
Web direction / Web marketing
サン・フレアのクリエイティブ/マーケティング部門で働いてます。