企業のマーケティング活動では、今やインサイドセールスは当たり前。そのマーケティング施策の中核を担っているのは動画コンテンツ。動画に関するノウハウがないため、動画制作会社に丸投げしてしまう企業も多くありますが、依頼前に準備をしておくことで、完成する動画のクオリティを高めることが可能です。
動画制作を依頼する際に、あらかじめ準備をしておきたい項目について、「動画制作を外注する事前準備」と「クオリティを高めるために伝えるべきこと」に分けて解説します。
動画制作を外注する事前準備
依頼前の準備が明確に社内で共有されていないと、制作中に修正が思わぬタイミングで発生し、動画を使用するタイミングまでに納品が間に合わなくなってしまうリスクが発生します。
動画制作を依頼する前に、次の項目を社内で調整するようにしましょう。
<目的>
これから制作する動画の目的を明確にしておくことが重要です。目的が不明確なまま依頼してしまうケースは意外と少なくありません。
・購入や申し込みなどを促す集客・販促動画
・企業やサービスのブランディングや幅広く認知を獲得するための動画
・ウェビナーや研修などの情報発信動画
など、どのような結果に繋げたいのか、動画制作の目的を明確にすることから始めましょう。
<KPI>
主には“視聴回数”“LPへの遷移数”“コンバージョン数”などのKPI数値が具体的であれば、制作会社はその数値を目標とした企画案を考えやすくなります。数値が不明瞭だと、せっかく依頼した動画の成果物に対して、期待している結果とのギャップが生じる可能性もあります。KPIの設定方法に悩まれる場合は、制作会社に相談するとよいでしょう。
<予算>
動画のクオリティは、予算によって大きく差が出るものです。同じ目的の動画でも、数十万円で表現できるクオリティと、数百万円で表現できるクオリティは全く異なってきます。予算によって、企画内容が大きく変わりますので、ある程度の予算は事前に明確にしたうえで、制作会社とコミュニケーションをとるようにしましょう。
<スケジュール>
イベントや展示会、商品リリースなど、動画を使用する予定の日程から逆算して動画制作会社に依頼するスケジュールを立てましょう。制作する動画の時間数にもよりますが、一般的に動画制作は依頼から納品まで1.5ヶ月から2ヶ月程度は予定しておくと良いです。動画制作中に、社内のステークホルダーへ共有したり、FB対応したりと、予期していない修正の発生が多々あります。そういった修正に対応するためのバッファもスケジュールに組み込んでおくことが、動画制作の成功につながります。
クオリティを高めるために伝えるべきこと
動画制作においては、先に記載した準備した内容を正確に制作会社へ伝え、目的の理解やKIPに向けた意識を同じ方向で進めることが重要です。制作会社は、発注側の目的は理解しても、商品やサービス、ユーザーに対する想いまでは汲みとれません。次はさらにクオリティを高めるために必要な項目をお伝えします。
<商品やサービスの詳細>
サービス資料やパンフレットなどで内容を伝えたり、ユーザーに表現していない詳細な特徴まで可能な限りの情報を伝えることで、制作会社が深く理解することができます。
その情報のインプット量によって、制作される動画のクオリティに明らかな差が出てくるため、公開しても問題ない情報は積極的に伝えましょう。また、事前にNDAを締結して、さらに詳しい情報を伝えることも有効です。
<商品やサービスのターゲット>
ターゲットユーザーを明確にすることで、伝えるべき内容、動画の企画や配信するプラットフォームなどの前提条件が変わってきます。ユーザーが若年層向けか高齢者向けかでも動画内容は全く別のものになります。どういったターゲットに対して伝えたい動画にするのか明確にして伝えましょう。
<動画の使用用途>
動画を掲載する媒体によって、最適な動画フォーマットは変わるため、事前に決めておきましょう。企業内ホームページに掲載するのか、YouTubeで使用するのか、あるいはその他の動画プラットフォームで使用するのか。動画を制作するだけでなく、その先のターゲットに視聴してもらうための手法を検討しておきましょう。
<動画の長さ(尺)>
動画の目的や、ターゲットユーザーによって、適切な動画の尺があります。自分でなかなか決められない場合は、制作会社にアドバイスを求めましょう。動画の尺によって、費用が異なることは当然のこと、伝えられるメッセージ料も変わってきます。動画を広告媒体で使用する場合は、尺の規定もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
<動画の完成イメージ>
動画は人物撮影やイラストを動かすもの、3D映像など、それぞれ大きく費用が異なります。今回依頼したい動画の完成イメージのサンプルを用意しておくと、制作会社もそのイメージに合わせて企画構成案を提案することができ、時間短縮にもつながります。
動画のターゲットを世界に拡げたい場合
完成した動画を海外に向けて発信するために、字幕や吹き替えを入れて使用する場合は、専門の翻訳会社に依頼することが必要となります。YouTubeなどの動画配信プラットフォームには自動的に機械翻訳された字幕が付く機能もありますが、先に記載した動画の目的やKPIを達成するためには、機械翻訳の翻訳ではその動画が持つ本来の表現を伝えきることはできません。
サン・フレアでは、あらゆる業界の専門性やターゲットユーザーに合わせた翻訳技術を持ち、90言語以上に対応することが可能です。動画制作から字幕・吹き替えをワンストップで対応することにより、その動画の持つ目的やターゲットに合わせて一貫した制作をおこなうことが可能です。