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世界中からアクセスできるインターネット。最近では海外のユーザーをターゲットにして丸ごと翻訳されたWebサイトを見かけるようになってきました。この記事では、Webサイトの翻訳・多言語展開について詳しく解説していきます。
Webサイトを多言語翻訳するメリット
Webサイトを多言語翻訳するメリットは、オンラインショッピングや商取引の急速な普及による需要の拡大と、グローバルなコラボレーションの重要性が高まっていることにあります。
世界中の消費者がインターネットを通じて商品を購入したり、取引をする機会が増えていたりするため、多言語対応のWebサイトを持つことで海外の消費者とビジネス展開することができ、需要の拡大につながると期待されています。
また、グローバルなコラボレーションがより重要になっている現代のビジネス環境では、多言語対応のWebサイトを持つことで世界中のビジネスパートナーや顧客と円滑なコミュニケーションができ、グローバルなビジネス展開をよりスムーズに進めることができます。
Webサイトを翻訳する3つの方法
Webサイトの翻訳・多言語展開をしたいけれど、「方法がわからない」「どの方法を選ぶか迷っている」という方も少なくないでしょう。そこで、Webサイトを翻訳する3つの方法と、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
無料のWebサイト翻訳ツールを利用する
海外のネットニュースやWebサイトを読みたいときに手軽に活用できるのが、Google翻訳やSafariなどの無料の翻訳ツールです。設定・操作方法さえマスターすれば誰でも使うことができ、瞬時に翻訳してくれるところも大きなメリット。
ただし、誤訳が発生したり不自然な訳文になったりするリスクは否めません。AI翻訳システムを導入して精度がかなり上がったとも言われていますが、やはりネイティブが読むと違和感があることも。
日本語のWebサイトを読むときに翻訳ツールを活用している海外のユーザーは、今でもたくさんいるでしょう。しかし、せっかく海外向けのサイトを用意するのであれば、さらに高いクオリティの翻訳を目指したいところです。
オンライン翻訳サービスを利用する
見積り・発注・納品・決済まで、すべてオンラインで完結する翻訳サービスです。精度の高いAIなどを活用した機械翻訳がベースですが、人の手による校正・校閲が入るものもあります。
無料から有料プランまで幅広く、ネイティブや専門家によるチェックが入ると価格が上がります。また、機械翻訳のみの翻訳サービスでも、対応できる文字数・ファイルの数や容量・セキュリティ対策・登録できる用語の数・チーム管理の可否などによっても価格設定は変わります。
オンライン翻訳サービスは翻訳者がおこなう「人手翻訳」よりは全般的に安価なため、テクノロジーが進化して実用性も高まっています。しかしながら、直訳が基本となるため意訳ができない、画像内のテキストが翻訳されないなどのデメリットがあります。
翻訳会社にWebサイトの翻訳を依頼する
翻訳会社では、翻訳のプロフェッショナルが対応します。クライアントが希望する要件や納期をヒアリングしたうえで、専門家の知見と翻訳支援ツール(CATツール)などテクノロジーの両方を活用することで、質の良い原稿をスピーディに仕上げているのです。
Webサイトの翻訳においては、画像や動画内のテキストも漏れなく翻訳し、必要に応じた意訳やローカライズ(※)にも対応が可能。特にWebサイトの翻訳では、ネイティブが見たときのわかりやすさ・親しみやすさが大切なので、ローカライズは必須です。言語はもちろん、Webサイトのデザインも含めて任せることができる翻訳会社なら、さらに期待できるでしょう。
※ローカライズとは
国や地域の文化・習慣を考慮したうえで、製品やサービス(翻訳の場合は文章表現やデザイン)をより現地で親しまれやすい形にすること。
Webサイトの翻訳で品質が重視される理由
翻訳ツールを使えば誰もが手軽に外国語のWebサイトを読むことができるのに、なぜWebサイトを翻訳して多言語展開したいと考える企業が増えているのでしょうか。その理由を3つご紹介します。
正確な情報を海外の顧客に伝えるため
企業が自社のWebサイトを運営する背景には、商品やサービスを紹介するため、顧客とのコミュニケーションのため、オンライン上で取引をするためなど、さまざまな目的とメリットがあります。
しかし、Webサイトが目的どおりに機能するためには、「正確な情報」が伝わることが必須条件。「内容が間違っている」「文章が読みづらい」「誤字脱字がある」などのエラーがあれば、読み手の関心を引くことはできず、Webサイトの存在意義が失われてしまいます。
海外の顧客に向けてWebサイトを翻訳するのであれば、「概要がわかれば良いだろう」という考えはNGです。少しの誤変換がトラブルにつながるリスクもあるので、Webサイトの翻訳は正確性を重視しましょう。
きちんと翻訳されたWebサイトは信頼にもつながる
海外のWebサイトの日本語版を読むと、間違った日本語や不自然な表現が気になることがあります。そのようなときに、企業や商品に対して少なからず不安を感じた経験はありませんか?
この心理は、海外のユーザーにとっても同じだと認識しておかなければなりません。「内容さえ正しく伝われば、ちょっとした文法の間違いや言葉のセレクト・表現などに対する違和感は問題ない」という考え方は危険です。小さなエラーも積もり積もれば大きな不信感に。正確に翻訳されたWebサイトは、読み手の信頼につながるのです。
また、Webサイトのデザインにも配慮が必要。私たちが海外のWebサイトを見て独特の雰囲気を感じることがあるように、「見やすい・親しみやすい」の基準は国や文化によって異なるため、配色やレイアウトもローカライズするのが望ましいでしょう。
ビジネスチャンスを逃さないため
グローバルビジネスは基本的に、売り手側が市場を選んでから展開されるケースのほうが多いです。まずはターゲットにした国や地域で商品やサービスを販売し、そこで成果や手応えを得てから市場を拡大していきます。
しかし、インターネットを介してリアルタイムで世界とつながれるようになった現代社会においては、広い世界のどこにチャンスがあるか未知数。ある国で爆発的にヒットするなど、注目される要因がなくてもWebサイトを通じて海外ユーザーの目にとまり、思いがけない国や地域との取引につながることも十分にあり得るのです。
複数の言語で品質の高いWebサイトを作ることは、海外の新規開拓のチャンスを広げます。ぜひWebサイトの多言語展開で、新しいビジネスチャンスを掴みましょう。
Webサイトの翻訳を翻訳会社に依頼する際の注意点
Webサイトの翻訳を翻訳会社に依頼するときの主なポイントは4つです。
①対応言語
対応言語が少ない翻訳会社もあるため、翻訳したい言語に対応できるか確認が必要です。将来的に多言語展開の可能性がある場合は、最初から対応言語の多い翻訳会社を選ぶと良いでしょう。
②ローカライズ
現地の文化や生活習慣を踏まえたローカライズは、Webサイトの翻訳に欠かせません。視覚的な訴求力を高めるためにデザインからローカライズしてくれる翻訳会社であれば、なお良いです。
③業務フロー
品質の高い翻訳のためには、クライアントからのフィードバックを反映するシステムや校閲・校正の体制が必要です。コストや納期ももちろん大切ですが、業務フローがしっかりと整っている翻訳会社を選びましょう。
④実績
翻訳会社の実績は、品質の高さ・依頼主からの信頼を表します。Webサイトの翻訳実績があることはもちろん、該当する業界やジャンルにおける実績の有無も重要です。専門性の高い内容を翻訳したいときには、特に重視するべきポイントになります。
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