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需要が高まる「インバウンド医療」。外国人患者が受診しやすい環境づくりとは?

目次

  1. 「インバウンド医療」の需要が高まっている理由は?
  2. 外国人患者が受診しやすい環境づくりとは?
  3. 外国人患者を受け入れる前に揃えておくべきものは?
  4. 外国人患者受け入れの際に留意しておくべきことは?
  5. 翻訳会社にドキュメント翻訳を依頼するメリットは?
  6. インバウンド医療に関わる翻訳は長年の実績があるサン・フレアへ!

海外からの日本への旅行者や在留外国人の人数が増えつつある昨今、外国人の医療機関受診の機会も増えています。具合が悪い、怪我をしてしまった…など、病院の受診に心配がつきもの。そんな時も外国人の方に安心して受診してもらうには、どのような対応が必要とされているのでしょうか。今回の記事では需要が高まる「インバウンド医療」に焦点を充て、その内容や準備しておくべきものなどをご紹介します。

「インバウンド医療」の需要が高まっている理由は?

もそも、なぜインバウンド医療の需要が高まっているのか、その理由を見ていきましょう。外国人患者受け入れに対する注目が集まり始めたのは2014年、日本政府が「医療国際展開タスクフォース」を発足し、医療の国際展開を促進し始めたことでした。政府は現在も訪日外国人旅行者の数を増加させる目標を掲げており、昨今は日本を訪れる海外旅行者の数も再び増えています。また海外旅行者だけでなく、国として受け入れている外国人労働者の数も年々増加しています。そのため国はインバウンドの施策として、医療機関や自治体に対する「外国人患者がより受診しやすいような環境づくり」を推進。上記のような背景から、医療機関として外国人患者受け入れ態勢を整えたい、外国人として医療機関を受診したい、という双方のニーズが高まっているのです。

外国人患者が受診しやすい環境づくりとは?

日本は、外国人患者が安心して医療機関を受診できる環境づくりをめざし、様々な取り組みをおこなっています。まず、政府は外国人患者を受け入れるにあたって「外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)」を設けています。厚生労働省の支援事業である一般財団法人日本医療教育財団が選定を担っており、多言語対応や異文化、宗教に対する配慮など、外国人に対する安心・安全な医療を提供する医療機関として認められた場合に認証を受けることができます。また多言語化された「外国人患者受け入れ医療機関」のリストが、日本政府観光局(JNTO)のウェブサイトで公開されています。このリスト掲載への選定は各都道府県がおこなっており、各医療機関の所在地から対応言語、医療通訳者の有無といった内容がまとまっています。外国人患者の受診を促すため、こういった認証の取得やリストへの掲載を検討するのもよいでしょう。

外国人患者を受け入れる前に揃えておくべきものは?

医療機関で使う言葉や文書などは、専門的な内容も含まれます。人の命に関わるため間違いは許されず、齟齬のないようにしておく必要があります。外国人患者の受け入れ前に、患者向けに必要となる各ドキュメントの文章を翻訳しておくなど、準備をしっかりと整えておくことで、受診前~診察後までのスムーズな対応につながります。具体的にどういった準備をすべきなのか、いくつかの例を見てみましょう。

受診前の情報収集に必要なコンテンツを多言語化する

医療機関の受診前に、患者は情報収集のためにウェブサイトやカタログ、あるいは動画などといったコンテンツをチェックすることも多いでしょう。病院の受診を検討している段階は、誰しも何かしらの心配事が生じているもの。そんな時に目にするコンテンツが多言語化されていたり、自分の母国語で掲載されていたりすると、「言葉が読めない」という困りごとが解消でき、受診時の患者の安心感につながります。

受診時に記入・閲覧する書類や資料の翻訳をしておく

受診時における問診票の記入や、場合によっては同意説明文や治療案内・入院案内資料を渡すなど、患者はほぼ必ず記入や閲覧をします。患者が読み書きする文書をあらかじめ多言語翻訳しておくことで、スムーズな受診を促すことができます。また、診察券や受付表、紹介状といったドキュメントや精算時の会話例なども翻訳しておくと、次回の予約や他院への紹介など、診察前後の手続きも円滑に進めることができるでしょう。

院内施設案内の多言語化

院内環境の把握には、案内図が欠かせません。各階のフロア案内図や総合窓口・処方箋受付・検査室・病棟など、それぞれの案内を多言語に表示しておくことで、受診時や入院時も患者が院内で迷うことなく移動できます。また、医療機関には危険区域や、関係者限定区域などがあります。そういったエリアに誤って患者が足を踏み入れないよう、しっかりと多言語で明記しておくことも必要となるでしょう。またロッカーや浴室などの患者が利用する院内設備表記なども翻訳しておくと、入院時の不便さの解消につながります。

外国人患者受け入れの際に留意しておくべきことは?

日本ではあまりない慣習ですが、海外では先に治療にかかる金額を先に提示し、同意を得たうえで治療を進める国も多くあります。そのため、患者から先に概算を求められるケースや、あらかじめ金額を伝えておいた方がよいケースもあることを留意しておくとよいでしょう。また、あまり現金を持たず、ほぼクレジットカードや電子マネーで支払いを済ませる国も多数存在します。そのため、キャッシュレス決済の準備や、使えるクレジットカードの明記などをしておくと、会計時も安心です。さらに、文化・宗教的な違いに対する配慮も望まれます。例えばイスラム教の女性は、家族以外の異性に肌を見せることや、異性との身体接触ができません。男性医師による医療行為も、救急時には人命優先のために容認されることではありますが、あらかじめ文化の違いを知っておくことで個々への適切な対応をとることができるでしょう。

翻訳会社にドキュメント翻訳を依頼するメリットは?

昨今は技術の発達により、機械翻訳の精度も向上し、あらゆる文書の翻訳に機械翻訳を使用するケースが増えています。しかし医療機関で扱う文書は生命に関わるものであるため、徹底された正確性が求められます。また医療機関で使用する文書には当然、医療の専門用語が多数含まれます。正確性や専門性の面では、機械翻訳よりも人による翻訳が向いています。そのため医療機関における文書の翻訳については、実績のある翻訳会社に依頼することが望ましいでしょう。

インバウンド医療に関わる翻訳は長年の実績があるサン・フレアへ!

サン・フレアは、長年医療分野における翻訳に携わっています。多数の実績で得たナレッジを元に、外国人患者を受け入れるための翻訳から医療機関のプロモーション素材まで、あらゆるシーンで必要となる文書翻訳に対応しています。また世界90以上の言語を取り扱っているため、多言語展開も可能。さらに類似ドキュメントの対訳メモリ活用によるコスト削減や翻訳後のレイアウト調整、ホームページやカタログ等プロモーションの制作と翻訳をワンストップで対応するなど、お客様のご要望を多角的にサポートいたします。インバウンド医療に関わる翻訳をご検討中の方は、ぜひお気軽にサン・フレアへお問い合わせください。

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