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~若手3年目が密着!医療機器PM~「日本語→25言語翻訳!?分量と品質を両立させる秘訣に迫る」

目次

  1. アイスブレイク
  2. 普段の業務について
  3. 多言語の対応について
  4. 医療機器分野の強みとは?
  5. 医療機器分野におけるAI・機械翻訳の活用と課題
  6. 仕事をする上で大切にしていることは?

「翻訳会社って、今も必要なの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
ペーパーレス化やDXが進む現代では、機械翻訳の精度も飛躍的に向上し、誰もが簡単に翻訳できる時代になりました。それでもなお、翻訳会社が求められる理由があります。
そこで今回から、シリーズ形式で、入社3年目の若手社員である私たちが社内の様々な専門家 ― エキスパート ― にインタビューを実施し、その内容をみなさまにお届けします。
翻訳会社だからこそ提供できる価値とは?
そして、会社の魅力とは?
翻訳業界の未来を切り拓く挑戦について、じっくり掘り下げていきます。

このメンバーでお送りします。

小川:美白命
曹:おちょこまん
毛:バランス職人

アイスブレイク

本日は医療機器分野PM(プロジェクトマネージャー)の毛さんにお越しいただきました!スマートウォッチかっこいいですね!

ありがとうございます。健康管理のために最近使い始めたんです。仕事柄、こうした医療・ヘルスケア系の技術にはつい目が行ってしまって。

たしかに、進化が早いですよね。

最近だと、スマートグラスのように、視線の動きでピントを調整する技術も注目されていますよね。

そう考えると、医療機器って意外と身近な存在なんですね。

そうですね。身近なところでいえば、眼鏡やコンタクト、体温計なども医療機器に含まれます。

言われてみると、普段使っているものばかりですね。

また今度一緒にご飯行きましょう(曹)

普段の業務について

まずは毛さんの普段の業務について教えてください!医療機器分野の翻訳はどのように進めているんですか?

翻訳案件受注後から納品までの進行管理や、翻訳者などのアサインを担当しています。また担当のお客様もいるので、営業活動や業界特有の多言語対応に対応できるよう「多言語推進室」でも業務を行っています。

なるほど。ちなみにどのような文書や言語の翻訳の相談が一番多いですか?

医療機器分野では、申請資料・技術文書の日本語⇆英語の翻訳が多いですが、取扱説明書(IFU)の多言語翻訳の相談も多くいただきます。
ヨーロッパ市場向けの展開では、対象の国に応じて必要な言語数が異なるので、場合によっては1製品で20言語以上に対応することもあります。案件によってはヨーロッパだけで25言語を同時に翻訳することもありますよ(笑)。

25言語...想像するだけで大変そうですね。

翻訳者や作業者も25人ずつということになるので、やり取りを減らすため、メールのフォーマット化、一括周知などの工夫を行い、可能な限り効率化に努めました!

多言語の対応について

毛さんは以前インタビューにも登場してくださった吉野さんと同じ多言語推進室にも所属しているんですよね。

はい、私も吉野さんと同様に、多言語推進室に在籍していますので、こういった多言語案件の際は多言語推進室メンバーと連携を取りながら品質管理を徹底しています。

具体的にはどのようなことをしているんですか?

大きく分けると4つですね。

1. 案件ごとの最適なリソース(翻訳者・チェッカー等)の選定
2. 用語統一と指示の明確化(用語集活用による一貫性の確保)
3. 対応フローの標準化・最適化(多言語推進室による工程設計・進捗管理)
4. 進捗管理とレビュー体制の強化(3段階チェック体制、納品前の最終校正)

この分野での誤訳は製品の安全性やユーザーエクスペリエンスに影響してしまうので、専門性を活かした翻訳、そして正確で一貫性のある翻訳の提供を心がけています。

さすがですね!

医療機器分野の強みとは?

医療機器分野におけるサン・フレアの強みとは、ズバリ何ですか?

専門性と正確さです。サン・フレアでは、医療機器分野に精通した翻訳者が担当し、技術的背景や製品特性を理解したうえで翻訳を行っています。単なる言語変換ではなく、専門用語や業界特有の表現を正しく扱えることが大きな強みです。

専門用語、多いですもんね。

また、案件や文書の内容ごとに最適な翻訳者を選び、幅広いニーズに柔軟に対応しています。申請書や取扱説明書以外にも、eラーニングの教材や販促資料の翻訳の相談をいただくこともあります。文書ごとに翻訳者を使い分けたり、専門のチェッカーを入れることで、お客様の望む文書に仕上げています。

なるほど。他にもまだありますか?

後は、当社で登録している翻訳者が多いことも強みですね。

医療機器分野の翻訳者は何人程度いるんですか?

日⇆英ですと、100名以上はいますね。また、ヨーロッパ言語だと海外の翻訳者が対応する場合もあります。

日本と海外の翻訳者ではなにか違いとかあったりするんですか?

日本の翻訳者は一つの専門分野に特化される方が多いですが、ヨーロッパのリンギストは様々な分野でマルチに活躍している方が多いです。

「リンギスト」とは?

欧米(ヨーロッパや北米)だと、翻訳者・校正者の総称として“Linguist(リンギスト)”と呼ぶんですよ。

校正者とは、文章の誤字脱字・表記ゆれ・文法ミス・数字や固有名詞の誤りなどをチェックして正す専門職のことですね。サン・フレアでは翻訳時に必ず納品前に校正者のチェックを入れています。

地域の翻訳者ごとに特徴や呼び方が違うのは興味深いですね。

医療機器分野におけるAI・機械翻訳の活用と課題

最近、医療機器の翻訳ってAIとか機械翻訳が進化してるって聞いたんですけど、実際どうなんですか?

そうですね、AIや機械翻訳(MT)はかなり進化していて、翻訳業務の効率化や多言語対応に役立っています。特に「MTPE」っていう手法が注目されていて、機械翻訳の結果を専門の翻訳者がチェック・修正することで、スピードとコストを両立できるんです。

なるほど。でも医療機器って専門性が高い分、AIだけでやるのは難しそうですよね?

その通りです。医療機器分野は正確性や一貫性が求められるので、AIやMTだけに頼るのは現状では難しいです。MTPEを使う場合でも、専門用語の統一や文脈・ニュアンスの調整といった、人による最終的な品質管理が欠かせません。

実際にMTPEを導入すると、どんな効果があるんですか?

作業効率は確実に向上します。ただ、品質担保やリスク管理の観点から、専門知識を持つ翻訳者によるレビューは必須です。今後はAIやMTが進化するにつれて、翻訳者の役割も「単なる翻訳」から「品質管理・リスク判断・専門性の担保」へシフトしていくと思います。

じゃあ、AIと人が協力することで、より高品質な翻訳ができるってことですね?

まさにその通りです。AIと人が協働することで、信頼性の高い医療機器翻訳を実現していきたいと考えています。

仕事をする上で大切にしていることは?

毛さんが仕事をする上で大切にしていることはありますか?

私が大切にしているのは「信頼・品質・チームワーク」です。
お客様からの信頼を得るために、正確で丁寧な仕事を積み重ねています。
また、プロジェクトマネージャーとして、翻訳者・チェッカー・校正者・DTP・エンジニア担当など多くのメンバーと連携し、部門の垣根を超えて最適な成果を出すことを常に意識しています。

確かに、エンジニアやDTPが多いことで、提案できることが多いのはうちの強みですよね。

はい、変化の激しい医療機器業界でも専門性を磨き続け、「人だからこそできる価値」を追求できればと思います。比較的新しい業界ですが一緒に盛り上げていきましょう!

ありがとうございました!

医療機器に関するLPも近日公開予定ですので、お楽しみに!

今回のインタビューを通して、医療機器分野の翻訳が高度な専門性と丁寧な品質管理によって支えられていることを強く実感しました。25言語を同時に扱う案件の裏側では、翻訳者・チェッカー・エンジニアなど多くの専門家が連携し、高い精度を守り続けています。AIが進化する現在でも、人だからこそできる判断や調整が多く、その重要性を改めて感じました。日本と海外の翻訳者の違いから翻訳の現場の奥深さまで、PMの役割の大きさを学ぶ貴重な時間となりました。

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