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「翻訳会社って、今も必要なの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
ペーパーレス化やDXが進む現代では、機械翻訳の精度も飛躍的に向上し、誰もが簡単に翻訳できる時代になりました。それでもなお、翻訳会社が求められる理由があります。
そこで今回から、シリーズ形式で、入社3年目の若手社員である私たちが社内の様々な専門家 ― エキスパート ― にインタビューを実施し、その内容をみなさまにお届けします。
翻訳会社だからこそ提供できる価値とは?
そして、会社の魅力とは?
翻訳業界の未来を切り拓く挑戦について、じっくり掘り下げていきます。
このメンバーでお送りします。



アイスブレイク
本日は金融・法務分野の営業の釆田さんにお越しいただきました!
釆田さんは社内でゴルフサークルに入っているんですよね?
そうですね。曹君は入らないの?
ゴルフクラブって高価なイメージがあって、ちょっと敷居高いですね…
3万円あればウェアと一式そろえられますよ!私は一式2万円かからなかったかな。一番安いもので揃えて、あとは欲しいものを少しずつ買い足しています。
意外と安く済むんですね!
ゴルフとは別にスキーサークルにも入っていますよ。
とてもアクティブですね!見習いたいです。
普段の業務について
当社は様々な分野のお客様に対応するため、分野ごとにビジネスユニットを設けていますよね。今日はその中でも金融法務、IR、マーケティング部門といった、企業の中でも間接部門のお客様を担当する釆田さんにお越しいただきました。
せっかくなのでPM時代の活動と、最近の業務について教えてください!
PM時代は、翻訳案件受注後から納品までの進行管理や、翻訳者などのアサインを担当していました。また多言語案件の納期調整や複雑な案件の相談も、営業の方々から受けていました。今年からは金融法務グループ内での営業チームに配属され、お客様とのやり取りが中心になっています。
私は以前、13言語対応の多言語翻訳案件でサポートいただいたのをよく覚えています。「できるかな……」と不安な気持ちで相談したとき、「できるよ」と即答してくださって、とても心強かったです。
別件で10言語ほど、やり取りをしていた翻訳者がいたので、その人たちをアサインすればいけるなって思ったんです。無事受注になってよかったですね!

今では営業活動がメインだと思いますが、どのようなお客様が多いですか?
やり取りが多いのは企業の中でもIR、広報、金融関連部署といった間接部門の方ですね。海外のお客様とやり取りすることもありますよ。
やはりスピード感を求められることも多いですか?
はい、もちろんスピード感を求められる案件が非常に多いです。スピード感重視のため、翻訳の見積りを出して返信がなければ、それが「発注」と見なされる暗黙のルールがあるお客様もいます。その代わり、「ちょっと待って!」と連絡は非常に早く来ますけどね。
納期がタイトで、細かなルールが定められている案件が多いため、お客様が案件を進めやすいよう、お客様ごとにルールを作成して進めています。
どうすれば、そこまでの信頼関係を築けるようになりますか?
お客様の要望をできる限り叶えることです。私は断るのが苦手なので(笑)、例えば「これは難しいですが、〇〇すれば可能です」といったように、できるだけ断らずに回答します。1を聞かれたら10まで提案するようにすると、自然と信頼関係が築けますよ!
機械翻訳とのかかわり
最近ではMTPEをはじめ、機械翻訳を導入するお客様が増えていますが、金融法務の分野ではどうですか?
ここ数年で機械翻訳を導入されるお客様は非常に多いです。実際、私のお客様も数年前から機械翻訳を導入されています。社内で使用する資料や、内容確認が目的の翻訳には機械翻訳を使い、キャッチコピーやニュースリリースなど訴求力が求められる文書にはサン・フレアの人手翻訳を使う、というように使い分けられていますね。
社内での確認だけなら機械翻訳でも良さそうですが、訴求力が必要な文書はまだまだ人手翻訳の需要が必須ですね。
そうですね。IR資料やキャッチコピーの翻訳で、機械翻訳にかけただけの資料を公開するとメッセージが伝わりづらくなりますし、なにより「この会社は英語ができる人がいないのかな?」というマイナスイメージにつながることもあります。お客様が機械翻訳の導入を検討されていると聞いた際には、背景や目的、具体的なご要望を丁寧にヒアリングし、企業ごとに提案内容を柔軟に調整しています。
釆田さんは現在、MTPEに関する提案資料も作成されていますよね?
はい。MTPEの提案資料ではありますが、内容はお客様の課題に応じて柔軟にカスタマイズできるようにしています。CATツールの活用やネイティブチェックなど、MTPEに限らず、お客様の困りごとに合わせた最適な提案をしていきたいですね。
*CATツール(Computer-Assisted Translation)は、翻訳メモリや用語集を活用して翻訳者の作業を支援するソフトウェアです。人間の翻訳精度を保ちつつ、作業効率と訳出の一貫性を向上させます。
法務分野LP改訂について
そういえば法務分野のLPも改訂されるんですよね?
はい、11月中の公開を予定しています。MTPE、MTのみ、キャッチコピー翻訳、通常の人手翻訳、ネイティブチェックの5つのサービスを中心に訴求していきます。
初めて見る方も選択肢が多くて選びやすいですね!
そうですね。「サン・フレアといえば専門性を持った人手翻訳!」と思われるお客様は多くいらっしゃいますが、サン・フレアもMTPEなどに対応できるということを知っているお客様はまだ多くないと思います。このLP改訂をきっかけにサン・フレアは機械翻訳にも対応できるということを多くの企業に知っていただきたいですね。
比較できるように今のうちにリニューアル前も見ておいてください
ちなみに、釆田さんから見て、サン・フレアの強みって何だと思いますか?
そうですね。どんなことにもチャレンジできる柔軟な体制があるのはもちろんですが、それ以外で言うと、他の営業職のみなさんがお客様と非常に良好な関係を築いている点がすごいなと感じています。
と言いますと?
私は、お客様の部署ごとの課題を見つけることが得意なので、そこにピンポイントで提案するスタイルですが、AMのみなさんはお客様の会社全体の状況や今後の展望まで把握した上で営業を展開している印象があります。
*AM: AM(アカウントマネージャー)は顧客対応の窓口として、顧客のニーズを把握し、社内外の関係者と連携して翻訳・制作案件を進行・管理する営業担当者です。 一緒にお客様のもとへ訪問した際には、部署単位での課題解決策を他部署にも展開して提案したことで、喜ばれたこともありましたし、お客様に寄り添った提案をおこなうことでこういった良好な関係を築けているんだなと感心しました。
僕達も引き続きお客様に寄り添った提案ができるよう、頑張ります!
困ったことがあれば、いつでも相談してくださいね!頑張ってください!

ありがとうございました!

翻訳会社の現場で培われた知見や工夫に触れることができ、大変有意義な時間となりました。釆田さんの「断らない提案力」や、機械翻訳と人手翻訳との適切な使い分けは、顧客との信頼関係を築く上で重要な要素であると感じます。翻訳の品質と柔軟な対応力が、今後ますます求められる中で、お客様の期待に応えられる提案をおこなっていこうと思います。
