サン・フレアもブースを出展した今年の東京ゲームショウ。当日の会場の様子や、休憩中に試遊したゲームのお話、サン・フレアのブースで問い合わせが多かった内容などを、ゲーム分野で営業を担当している私がレポート形式で報告します。
東京ゲームショウ2024は過去最多の出展数
9月26〜29日に開催された東京ゲームショウ2024(TOKYO GAME SHOW 2024)は過去最多の出展社数となり、例年から会場レイアウトも一新され、新鮮さも感じました。会期中、雨の日もあったものの、来場者数は274,739人(ビジネスデイ87,180人・一般公開日187,559人)と、2018年に次ぐ歴代2位となったようです。
当日は「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」「ドラゴンボール Sparking! ZERO」などの新作ゲームのほか、「サイレントヒル2」「ドラクエ3」「ロマサガ2」など、名作のリメイク作品も注目を集めていました。また、モンハンシリーズの新作「モンスターハンターワイルズ」もかなりの人気で、整理券があっという間になくなる盛況ぶりでした。
休憩時間には新作ゲームを試遊!
さて、営業としてゲーム分野を担当している私ですが、東京ゲームショウへの参加は個人的にも毎年楽しみにしています。プライベートでもゲームが好きで、休日には12時間以上をゲームに費やすこともあります。元々は身体を動かすのが好きな子供でしたが、兄の影響で小さいころからゲームに触れる機会が多く、スポーツと同じくらいゲームが大好きになりました。よく遊ぶジャンルはRPGやアクション。あとは、FPSやサンドボックス、ホラー、サバイバル系も好きです。1人でひたすらプレイすることもあれば、海外や遠方の友人とオンラインで一緒に遊ぶこともあります。
そんな背景もあり、当日は会場内を見て回るだけでもとても楽しめましたが、このイベントの醍醐味の一つはゲームの試遊ではないでしょうか。私は休憩時間中に、スーパーファミコンの超名作ロマサガ2のフルリメイク作品『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』(SQUARE ENIX)を試遊しましたが、音楽の良さはもちろん、オリジナルの要素を踏襲したゲームシステムも遊びやすく、10月24日の発売への期待感が非常に高まりました。『モンスターハンターワイルズ』(CAPCOM)は、出遅れてしまい試遊ができなかったので、今は体験版の配信を心待ちにしています。
翻訳会社で働き、ゲームを見る視点が増えた
個人的な話を先にしてしまいましたが、今回の東京ゲームショウ2024は翻訳会社の一社員としても、とても楽しみにしていました。
翻訳会社に入ってからは、ゲームを見る視点が少し変わった、というより、ゲームを見る視点が増えた気がしています。例えば「RPGで2週目は英語でプレイしてみよう」と思うようになったのは、仕事で翻訳というものに触れたことがきっかけです。
言語が違うだけで、言い回しや表現、与える印象がガラリと変わっていて驚くことがあったり、日本語でプレイしているときはキャラクターの心情がわかりづらかったシーンでも、英語でプレイしてみるとセリフがストレートで分かりやすくて新たな発見があったり。キャラクターやシチュエーションをうまく捉えた表現に、「粋な翻訳するなぁ」と感じることもあります。
巧みなローカライズに感動する一方で、海外発のインディーズゲームの少し癖のある翻訳も、個人的にはちょっと好きです(翻訳会社としてはNGかもしれませんが・・・)。もちろん、ゲームをプレイするうえで支障が出てしまうと困りますが、「意味は分かるけどちょっと不思議な日本語」は笑いの種になったりするので、それも一つの“味”なのかもしれません。
こうした視点を持ちつつ、東京ゲームショウ2024ではゲーム業界の最先端に触れることができ、非常に有意義で、かつ学びの多い2日間となりました。
ローカライズに関して昨年より多くの声
当社も9月26〜27日のビジネスデイにブースを出展し、ゲームのローカライズに関する様々なソリューションを紹介いたしました。
会場では出展社・来場者ともに海外の方もかなり多かった印象で、それは当社ブースにおいても例外ではなく、特にアジア圏のお客さまに多くお立ち寄りいただきました。また、国内外問わず、開発担当やローカライズ担当の他、シナリオライター、広報担当、プログラム担当など、ゲームに関係する様々な業務に携わる方々から、広くご相談をいただきました。
当日は「簡単な英語は社内で翻訳している」というお話を昨年より多く耳にした一方で、「ゲームの雰囲気やストーリーに大きく関わる部分」に関しての翻訳品質を気にされるお客さまも依然として多くいらっしゃいました。また、中国語や韓国語などを含む英語以外の言語については、年々ご相談の件数が増えている印象です。
同時に海外のお客さまからは、各言語からの和訳のご要望も多く伺いました。実際、普段のお取引においても和訳のご依頼は増加しているため、同様の方針・課題を抱えている企業様は少なくないようです。
翻訳に対するご要望や、言語面で抱える課題は様々ですが、総括として「開発中のゲームか既存ゲームかを問わず、今後ローカライズを考えている」というお声は昨年度より多かったように思います。
今後のゲーム業界の更なる盛り上がりに期待
東京ゲームショウは、早くも来年の開催日が2025年9月25日~9月28日と発表されています。多少ながらもゲーム事業に関わる身として、また、一ゲームファンとしても、今後のゲーム業界の更なる盛り上がりを期待したいです。
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概要 ゲーム業界向けに提供したソリューションを、ご利用いただいたお客様のインタビュー付き事例として複数社ご紹介いたします。 目次 1.戦国時代を舞台としたゲームをローカライズ 2.謎解き絵本アプリを3言語にローカライズ 3.ゲームプログラミングのソフトをローカライズ 4.ゲームプロモーションサイトの多言語化 |
この記事を書いた人
MAC
アカウントマネージャー。ゲームの他、エネルギー、IT、機器関係など幅広い分野の営業を担当。
趣味はスノーボード、バスケットボール、ゲーム。