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製品やサービスには、取扱説明書やユーザーガイドなどの「マニュアル」がマストアイテム。この記事では、海外のユーザーに自社の製品やサービスを販売したいときや、外国語で書かれたマニュアルを読みたいときに必要となる「マニュアルの翻訳」について解説します。
マニュアル翻訳は翻訳会社への依頼が一般的
海外製品を使うときに、取扱説明書がすべて外国語で書かれているために困った経験はありませんか?自社の製品やサービスを海外で展開するなら、ユーザーに正しく利用してもらうためにもマニュアルの翻訳が欠かせません。また、海外産のシステムを導入した際などに、外国語で書かれたマニュアルの和訳が必要になるケースもあるでしょう。
マニュアルは正確さ・わかりやすさが重要であるため、翻訳にあたっては品質がかなり重要。文量も多くなりがちであることから、翻訳会社に依頼するのが一般的です。
マニュアル翻訳の品質を保つために大切なこと
「正確に伝わること」が必須であるため、品質がとても重要になるマニュアルの翻訳。マニュアルの翻訳で高い品質を保つため、読みやすく仕上げるために大切なポイントを3つ挙げ、それぞれについて詳しく解説していきます。
翻訳の質が高いこと
マニュアルに限ったことではありませんが、翻訳そのものの質が高いことは必須条件となります。まずは、ネイティブが読んで理解できる文章であることが大前提。誤訳や誤解を招くような表現があると、ユーザーが製品やサービスを正しく使うことができず、トラブルにつながるリスクもあるからです。
また、マニュアルの翻訳では、わかりやすく整った文章に仕上がっていることも大切です。「言葉や表現が難解すぎる」「要点がまとまっていない」などの弊害があると、読むのがイヤになったり十分に理解できなかったりして、結果的に使いこなすのが難しくなることも。
マニュアルの翻訳は正確さに加えて、ユーザーがストレスなく読めること、できれば一読で理解できるくらいのわかりやすさが求められるのです。
スタイルガイドを遵守すること
読みやすく整った文章は、用語や表記・表現のルールがきちんと統一されています。たとえば日本語の書類でも、「です・ます」調と「~だ・~である」調が混在していたり、同じ言葉で漢字表記とひらがな表記がバラバラになっていたりすると、読みにくく雑な印象を与えてしまいます。これは外国語の文章でも同じこと。特にマニュアルの翻訳では、読みやすさ・わかりやすさが重要であるため、統一感のある文章を意識しなければなりません。
マニュアルの翻訳をする際には、用語や表記・表現のルールをまとめた「スタイルガイド」を作成し、参照しながら翻訳を進めましょう。外国語訳・和訳いずれの場合も必ずスタイルガイドは必要です。翻訳会社に依頼する場合も、スタイルガイドを必ず共有してください。
ローカライズにも配慮すること
マニュアルは基本的に誰が読んでも理解できることが大切ですが、翻訳では「わかりやすさ」の基準が文化によって異なることを意識する必要があります。現地の人々が読みやすい訳文を作るためには、現地の文化や生活習慣に合わせて最適化する「ローカライズ」が欠かせないのです。
必要に応じて説明のしかたや順番を変えることはもちろん、配色やレイアウトなどデザインの部分にも手を加えたほうが良いこともあります。文章を他の言語に置き換えるだけではなくローカライズにも配慮することで、マニュアル翻訳の品質は格段に上がるでしょう。
マニュアル翻訳を依頼する翻訳会社選びのポイント
マニュアルの翻訳は翻訳会社に依頼するのがおすすめですが、翻訳会社によって対応力やクオリティに差があります。失敗しない、理想どおりのマニュアル翻訳を実現するために、翻訳会社を選ぶにあたって押さえておきたいポイントを解説します。
依頼する分野でマニュアル翻訳の実績があるか
一口に「マニュアル」といっても、そのジャンルは多岐にわたります。身近なものでは、自動車や家電製品の取扱説明書、PCやスマートフォンなどの設定・操作マニュアル、ソフトウェアやシステムに関する設定・操作マニュアルなどが思い浮かぶのではないでしょうか。そして、これらのマニュアルを作る・翻訳する際には、それぞれ全く異なる専門知識が求められることは想像に難くありません。
翻訳会社を選ぶなら、単に「マニュアル翻訳の実績がある」というだけでは少々不安が残ります。可能であれば、依頼するジャンルでマニュアル翻訳の実績を持っている、あるいはそのジャンルのスペシャリストが在籍している・登録されている翻訳会社を選ぶと安心です。
対応言語はどうか
以前のグローバルビジネスでは、大部分が英語圏や中国をターゲットにしていました。しかし、現在は世界中のあらゆる国で自社の製品やサービスを展開する企業が増えており、少数言語への翻訳が必要になることも多いです。また、少数言語で書かれたマニュアルを日本語に翻訳するケースもあるかもしれません。
しかし、対応できる言語の種類は翻訳会社によって異なり、数種類の言語にしか対応していない翻訳会社や、なかには英語と中国語しか取り扱っていない翻訳会社もあります。そのため、翻訳会社を選ぶ際には「翻訳したい言語に対応できるか」を必ずチェックする必要があるのです。また、将来的にターゲットとする国や地域を増やす予定や意向があれば、最初から対応言語の多い翻訳会社を選ぶようにしましょう。
依頼~納品までの業務フローはどうなっているか
正確さ・わかりやすさが重要で文量も多いマニュアルの翻訳では、スタイルガイドの徹底や校閲・校正の精密さが、仕上がりのクオリティを大きく左右します。日本語でマニュアルを作るときに、内容の間違いや誤字脱字、表記・表現のブレなどがないかを厳しくチェックするように、翻訳でも同様のフローが必要になると考えてください。
そのためマニュアルの翻訳は、業務フローがしっかりと整っている翻訳会社に依頼することが重要です。業界・業種特有の専門用語や言い回しを把握して遵守できること、クライアントからのフィードバックを反映できるシステムがあること、校正・校閲の体制があるかなどのポイントをチェックして、信頼できる翻訳会社を選びましょう。
マニュアル翻訳を依頼するときのコツ
マニュアルの翻訳を高い品質で仕上げたいと思ったら、信頼できる翻訳会社を選ぶと同時に、依頼側の準備も大切です。
まずは文章の方向性や表現・表記のルールについてまとめたスタイルガイド、製品・サービスに関する参考資料は、事前に翻訳会社と共有しておきましょう。また、文章全体の雰囲気についての希望や、読み手の立場を伝えることも重要です。たとえば、技術者や専門家が読むサービスマニュアルなのか、一般消費者が読むユーザーマニュアルなのかによって、言葉や表現の選び方が変わってくるからです。
もし原稿全体のなかで翻訳しなくて良い部分がある場合は、コストを抑えるためにも「どこを翻訳したいか」を依頼するときに伝えてください。
サン・フレアのマニュアル翻訳実績は?
1971年創業のサン・フレアは、50年以上にわたって実績と信頼を積み重ねてきた翻訳会社です。これまで幅広い業種・業界、さまざまな文書の翻訳に携わっており、マニュアル翻訳の実績も豊富。独自の厳正なるテストに合格した、多彩な専門性とバックグラウンドを持つ約6,000人の翻訳者が登録されているので、あらゆる種類のマニュアル翻訳に対応することができます。
独自開発のチェックツールなどのテクノロジーも活用することで、文量の多いマニュアルもスピーディに翻訳。対応言語は業界屈指の90言語以上、ローカライズにもしっかりと対応しながら、世界中でビジネスを展開している・展開していきたい方を応援しています。
ローカライズの具体例・事例について
マニュアルの翻訳には正確さ・わかりやすさが大切なので、内容を正しく翻訳することはもちろん、表記・表現の統一からローカライズまで意識したクオリティの高い翻訳が求められます。また、膨大な文量をスピーディかつ正確に翻訳する効率性も重視しなければなりません。
上記のような条件をクリアするためには、やはり実績が豊富な翻訳会社を選ぶことが重要です。幅広い業界・業種でマニュアル翻訳の実績があるサン・フレアに、ぜひご相談ください。