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ローカライズとは?翻訳との違い・重要性を徹底解説

目次

  1. ローカライズ(ローカリゼーション)とは?
  2. ローカライズの具体例・事例について
  3. ローカライズ・翻訳は、サン・フレアにお任せください

製品やサービスのグローバル展開を図るときに、必ず考慮するべきポイントとしてクローズアップされるのが「ローカライズ」です。この記事では、ローカライズの意味と重要性、翻訳とローカライズの違いを解説し、ローカライズの具体例もご紹介します。

ローカライズ(ローカリゼーション)とは?

ローカライズ(ローカリゼーション)は日本語に直訳すると「地域化」を意味する言葉で、ある国で作られた製品やサービスを他の国や地域でも使えるように最適化することを指します。もともとは主にIT業界でソフトウェアを言語や文化に合わせて最適化するプロセスをローカライズと呼んでいましたが、現在では他のさまざまな業界でもローカライズが取り入れられるようになってきました。

ローカライズの目的は、それぞれの国や地域の文化・習慣を考慮したうえで製品やサービスに変更・修正を加え、より現地で親しまれやすい形にすることです。わかりやすいローカライズの例は映画の字幕で、ただ直訳するのではなく現地でわかりやすい表現に変換し、時には現地の文化に合わせて、細かいデザインや設定を変えることさえあるのだとか。世界的な飲食チェーンで行われている、現地の人々が食べないもの(イスラム圏の豚肉など)を他の食材に置き換えるといった工夫もまた、ローカライズの一つと言えるでしょう。

ビジネスにおいてローカライズが必要な理由

ビジネスシーンでローカライズが必要な理由は2つあります。一つ目は「わかりやすく伝えるため」です。それができなければ、商材の魅力がうまく伝わらない、商談がスムーズに進まないなどの弊害が出て、誤解が生じて深刻なトラブルにつながるリスクもあります。その「わかりやすさ」の基準は国や地域ごとに異なるので、ローカライズが大切になってくるのです。

もう一つは、ローカライズされていない製品やサービスは見向きもされない可能性があるからです。海外のWebサイトなどを見ていて、「日本語訳がおかしい」「デザインや配色が見づらい」「機能が使いにくい」といった不便を感じたことはありませんか?人は余程の熱量がない限り「使いにくいものは使わない」ため、ローカライズをしないことで海外の顧客やビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。

ローカライズにおける注意点について

ローカライズをおこなうときの注意点、必ず押さえておきたいポイントは、「現地の文化的背景を理解すること」です。海外の各国・各地域では、言語はもちろん文化や生活習慣もそれぞれ異なります。

何かを説明するときに「どういう順序で伝えるとわかりやすいのか」という基準も、国や地域によって異なるかもしれませんし、デザイン・色調・イラストなどの視覚的な好みにも違いがあるでしょう。本当の意味でローカライズを成功させたいのなら、対象となる国や地域の文化的背景や人々の嗜好傾向などにも着目して、より親しまれやすい形にすることが重要なのです。

日本特有のことわざや慣用句を現地の言葉にうまく変換する、微妙なニュアンスが伝わるように意訳をするといった工夫も欠かせないでしょう。

ローカライズと翻訳の違い

翻訳が「言語の置き換え」を指すのに対して、ローカライズは他国・他地域の文化や習慣に応じた「最適化」を意味します。翻訳は主に言語テキストの変換を行い、ローカライズでは現地の文化に合わせてデザインや仕様、機能の設定なども変更・修正を加えていきます。

論文や技術書などは、「元の情報を正確に伝える」という点を重視して直訳されるケースも多いです。また、小説や映画字幕などはローカライズに配慮したものもある一方で、「文化の違いを楽しむ」という観点から、あえて手を加えていないものもあります。

しかし、ユーザーの拡大を狙うアプリやゲームではローカライズの有無で売れ行きが変わり、ソフトウェアや取扱説明書(マニュアル)、契約書やWebサイトなどでは「正確さ・わかりやすさ」が要となるため、文化的背景や生活習慣まで鑑みたローカライズが必要となるのです。

ローカライズの具体例・事例について

ローカライズのニーズが高いのは、やはりデジタル媒体やITの分野です。海外需要の拡大を狙うための戦略として、ローカライズは欠かせません。また、ローカライズしたWebサイトやデジタル広告が、海外進出の最初のきっかけになることもあり得ます。

CATツール(翻訳支援ツール)を導入して社内で翻訳業務をおこなう方法もありますが、文化的背景や人々の生活習慣、嗜好傾向までを鑑み、本当の意味でのローカライズを行いたいのであれば、やはりその国や地域の事情に精通したプロの目が不可欠と言えるでしょう。

サン・フレアは質の高い翻訳とローカライズで、さまざまな業種・業態のグローバル展開を支援しています。ここでは、オーダーが多い2つのジャンルにおけるローカライズについてご紹介します。

IT系(ソフトウェア・システム)のグローバル展開

ローカライズという言葉の発祥でもあるIT系(ソフトウェア・システム)は、市場規模が非常に大きく、現在もローカライズのニーズが最も高い分野だと言えます。ソフトウェアやシステムには、現地で「使い方がわからない」「機能が使いにくい」などの弊害が生じないよう、マニュアルや製品そのものにもローカライズが必須だからです。

サン・フレアにおけるソフトウェアローカライズの手順としては、まず預かった文書から翻訳対象テキストを抽出・解析し、専任のプロジェクトマネージャーがローカライズに最適なワークフローを提案。用語集の作成などの準備をおこなったうえで、言語・分野の両面で高い専門性を持つエキスパートが翻訳とローカライズを行います。さらにはメディア展開のサポートや、コンパイル、ビルド、動作確認などにも要件に応じて対応しています。

ソフトウェアのローカライズでは、翻訳対象となるテキストを抽出する事前準備だけでも大変な手間がかかりますが、サン・フレアではエンジニアがテクノロジーを活用して対象部分を抽出するので、プログラムに影響をおよぼすことなくスピーディーに実施することが可能。翻訳者+チェッカー+専門エンジニアによる手厚い体制で、ローカライズの効率と品質を維持しているのです。

Webサイトのローカライズ・グローバル展開

国や地域の垣根を超えて誰もが閲覧できるWebサイトは、グローバル展開の発端にもなり得る重要な存在です。国内のみで展開していた製品やサービスが、Webサイトを通して思いがけず国外で注目されて海外進出につながった…というストーリーも、現代では珍しくありません。

Webサイトのメリットや可能性を最大限に引き出すためには、やはりローカライズをしっかりとおこなう必要があります。ネイティブの人々が読んだときに違和感のない文章であることに加え、見る人を惹きつけるためには、言葉のセレクトやデザインが魅力的であることも重要だからです。

サン・フレアでは、多言語サイト制作とローカライズに特化した「WEBL10N/ウェブライオン」を展開しています。対象国の文化やビジネス習慣に合わせたWeb制作とローカライズを追求しており、日本語の微妙なニュアンスをわかりやすく現地語化が可能です。色やイラスト、レイアウト等もその国のテイストに合わせてデザイン。専門性の高い分野にも対応でき、徹底した品質管理をおこなっているので、安心してご依頼いただけます。

Webサイト評価、アクセス分析・改善提案、映像制作など、グローバルサイトの効果を高めるための総合的なご提案をする関連サービスも充実しています。

多言語サイト制作&ローカライズ「WEBL10N/ウェブライオン」

ローカライズ・翻訳は、サン・フレアにお任せください

近年は精度の高い翻訳支援ツールやAIツールも普及してきましたが、翻訳会社なら言語の変換だけではなく、現地の文化や習慣を踏まえたローカライズが可能です。

サン・フレアは長年にわたり、あらゆる業種・分野・領域で実績を積んできた翻訳会社。90以上の言語と各国・各地域の文化に精通したスペシャリストたちが、ローカライズと翻訳を担当しています。SDL Trados StudioSDL PassoloPhrase TMS(旧Memsource)、memoQ、など、シェアの高い翻訳支援ツールも運用しているので、お客様の要望に応じて各翻訳支援ツールに対応することもできます。

質の高い翻訳とローカライズは、グローバルビジネスを成功に導く秘訣の一つです。ローカライズ・翻訳をご検討中の方は、ぜひサン・フレアにお問い合わせください。

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