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~言葉の力で風を導く~洋上風力プロジェクトを翻訳会社が振り返る!

目次

  1. 2019年:制度のスタートライン!
  2. 2020〜2021年:公募ラウンドが始まった!
  3. 2022〜2024年:制度の進化と浮体式への注目
  4. 2025年:今後の動きに注目!
  5. 翻訳会社としての出番、結構あります!
  6. <<今年もWind Expo風力発電展に出展します!!>>

~言葉の力で風を導く~洋上風力プロジェクトを翻訳会社が振り返る!

こんにちは!株式会社サン・フレア 洋上風力プロジェクトチームです。
最近、「洋上風力」というワードはニュースでもよく見かけますよね。
でも、実際のところ、この業界ってどう進化してきたの?と思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、洋上風力プロジェクトチームの一員である私が、2019年から2024年までの流れを振り返りながら、翻訳会社としてこの分野にどう関われるのかをじっくり考えてみたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!

洋上風力発電事業のこれまでの年表

2019年:制度のスタートライン!

「再エネ海域利用法」が施行されて、洋上風力の制度がようやく動き始めました。
この法律は、安定的かつ効率的な海洋再生可能エネルギーの発電事業を促進するために、促進区域の制定や長期的な占用に関する計画の認定制度などを定めたものです。
この制度に基づき、事業者は国が指定した海域に対して計画を提出し、公募によって選定される仕組みが導入されました。
この時期は、一般海域における初めての占用公募制度に対し、各事業者が様々な検討を重ねていた段階でしたね。

2020〜2021年:公募ラウンドが始まった!

第1ラウンドでは、秋田県と千葉県の3海域が対象に。

  • 秋田県能代市・三種町・男鹿市沖
  • 秋田県由利本荘市沖
  • 千葉県銚子市沖

公募の結果、3海域をひとつの事業者が落札したことで、当時はかなり話題になりました。
その後、事業者の撤退のニュースもあり、動向が気になる状況に。世界情勢の変化(ウクライナ情勢や円安など)も影響しているようです。
この経験も踏まえて、第2・第3ラウンドでは評価基準が見直されました。
「地域との調整ができているか」「事業の実現性が高いか」など、より現場目線の評価が加わって、地域としっかりと話し合って実現できる計画が求められるようになりました。
ちなみにこの頃からFIP制度(Feed-in Premium)も導入されて、価格調整の仕組みも少しずつ整ってきました。

2022〜2024年:制度の進化と浮体式への注目

この時期は、制度の柔軟性がぐっと増してきたタイミングでした。
まず、新しい促進区域として以下の海域が指定されました。

  • 秋田県八峰町・能代市沖
  • 新潟県村上市・胎内市沖
  • 長崎県西海市江島沖など

これらの海域は、これまでのエリアとは違って、より地域との調整が求められる場所も多く、事業者側の対応力が試されるフェーズに入ってきた印象です。
そしてこの頃から、FIP制度(Feed-in Premium)への対応も本格化。
実はFIP制度自体は2021年(第2ラウンド)から導入されていたのですが、2022年以降はその運用がより現実的なものになってきました。
FIPって何?という方にざっくり説明すると、「固定価格買取(FIT)」から一歩進んで、市場価格に応じてプレミアムが上乗せされる仕組み。つまり、事業者が市場の動きを見ながら運営する必要がある、ちょっと大人な制度です。

さらに、浮体式風車への関心も高まってきました!
2024年には、

  • 秋田県南部沖
  • 愛知県田原市・豊橋市沖

で、浮体式の実証実験がスタート。
これまでの着床式(海底に固定するタイプ)とは違って、浮体式は海にぷかぷか浮かせるタイプ。水深が深い日本の海にぴったりなんです。
この技術が本格的に動き出すことで、これまで「海が深すぎて無理かも…」と言われていたエリアにも可能性が広がってきました。

2025年:今後の動きに注目!

世界的なインフレや金利上昇、資材価格の高騰など、事業環境が大きく変わってきている中で、最近の三菱商事のニュース等は今後の制度設計や事業戦略に影響を与えそうです。
ちなみに、洋上風力の公募を中心とした情報をまとめた記事も今後公開予定なので、そちらもぜひチェックしてみてください!

翻訳会社としての出番、結構あります!

洋上風力って、国際連携がとっても重要な分野なんです。
技術文書、契約書、環境影響評価、認証関連資料など、翻訳が必要な場面は本当に多い!

サン・フレアでは、洋上風力プロジェクトチームを立ち上げて、初期ラウンドから多くの文書の翻訳を担当してきました。
具体的にはこんな感じです。

  • 公募申請書類の英訳/和訳(技術仕様や事業計画など)
  • 国際認証取得支援(DNV、BV、ABSなど)
  • 契約・法務文書の翻訳(EPC契約、PPA、O&M契約など)
  • 地域協調に関する資料(漁業者向け説明文書など)

【お客様事例】洋上風力分野の翻訳サービス - 翻訳会社サン・フレア

翻訳って、ただ言葉を変えるだけじゃなくて、技術・法務・文化の橋渡しをする仕事なんだと改めて実感しています。

洋上風力は、日本の未来のエネルギーを支える大事なピース。
そして翻訳は、そのピースをつなぐ存在だと思っています。

「言葉の力で、風を導く」

そんな思いを持って、これからも洋上風力の発展を支えていきたいですね。
みなさま、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

今年もWind Expo風力発電展に出展します!!

会期:2026年3月17日(火)~19日(木)10:00 - 17:00 
場所:東京ビッグサイト
サイト:https://www.wsew.jp/hub/ja-jp/about/wd.html

★洋上風力分野のLPはこちらから!

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この記事を書いた人

Peach

新規営業インサイドセールスチーム担当で洋上風力プロジェクトチームにも所属。
ハムスターとお酒が好き

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