株式会社サン・フレアは、2011年11月24日、倉増一氏を講師に迎え、「特許係争に強い英文明細書とは?」と題したセミナーを大阪センターにおいて開催いたしました。
セミナー内容は、日米における特許クレームの構造の違いといった一般的な解説から、権利範囲の争点となり得る具体的な英語表現の紹介まで、様々な立場の方々のお役に立つことができる充実したものでした。
講師の倉増氏は、特許明細書を幅広い視点から評価することのできる、数少ない実務家の一人です。企業における研究開発や特許実務の豊富な経験を活かし、特許翻訳、翻訳チェック、講演、執筆など、幅広く活動しています。さらに今年度からは、サン・フレアの顧問として、翻訳者やチェッカーの教育にも携わっています。
この日は、倉増氏の著書『特許翻訳の基礎と応用』(講談社サイエンティフィク)で翻訳を学んだという企業知財部の方々や、特許事務所で英文明細書作成に携わる方々など、多くの皆様のご参加をいただきました。講義にはユーモアを交えた体験談が随所に盛り込まれ、3時間に及ぶセミナーは、時間が経つのを忘れてしまうほど終始和やかな雰囲気で進行しました。
セミナー後のアンケートでは「権利取得と翻訳をうまく結びつけた興味ある内容だった」、「争点になり得る英語表現やミーンズ・プラス・ファンクションなど、具体的な内容に関心が持てた」、「今後もさらに倉増先生にご教授いただきたい」など、ご好評いただきました。
引き続き行われた懇親会は、倉増氏やサン・フレアのスタッフとの歓談の場としてはもちろんのこと、参加者の皆様が所属する企業知財部と特許事務所との情報交換の場としても、大変有意義に活用していただけたようです。